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活動の広がり
再び“被災地の希望の光”に。心を一つに、魅力溢れるクラブへ。
「被災地の希望の光に」——。東日本大震災が発生した2011年以降、手倉森誠監督が何度も口にした言葉は、仙台市をホームタウンとするプロサッカークラブ「ベガルタ仙台」の選手、スタッフ、サポーターの心を一つにし、その想いを体現したチームは躍進。被災地の多くの人々に勇気と感動を与えた。ベガルタ仙台のクラブコーディネーターを務める平瀬智行さんと、当時、事業部 ホームタウン課 課長として活動していた貝田真さんは、震災発生直後から被災地を訪れ、被災者とふれあうなど、二人三脚で支援活動を展開してきた。あれから10年。平瀬さんは、当時指揮を執っていた手倉森誠監督が8年ぶりに復帰する巡り合わせを「運命」と語る。あえてPRを控えた支援活動のこと、復興に寄せる想いなどを2人に伺った。
2021.3.11
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活動の広がり
「一人の人間として、野球選手として」被災地に向き合い続ける。
がんばろう東北 —— 。宮城県を本拠地とするプロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天イーグルス)」のユニフォームには、東日本大震災以降、必ずこの言葉が刻まれている。現在、一軍打撃コーチを務める鉄平さんは、球団創設の翌年である2006年にチームへ入団。2009年にはパ・リーグの首位打者を獲得し、震災が起きた2011年には球団初のキャプテンとしてシーズンを戦い抜き、その後、他チームへの移籍を経て、現役引退後に再び仙台の地へ。震災から10年となる新シーズンに向けて、準備を進める鉄平さんにオンライン取材を行い、当時のエピソードや現在感じていることなどについて伺った。鉄平さんは時に考え込み、言葉を選ぶようにしながら、被災地への想いを明かしてくれた。
2021.2.25
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活動の広がり
バスケットボールの力を通じ、震災の記憶を伝え続ける。
震災後、被災した人々を勇気づけてきたものの一つがスポーツだ。2005年のチーム創設以来、仙台市を本拠地として活動するプロバスケットボール球団「仙台89ERS」は、一時チーム解散という事態に陥りながらも、気持ちがこもったプレーの数々や精力的な支援活動で人々の支えとなってきた。震災発生時は選手として、現在は代表取締役社長として活動する「ミスターナイナーズ」と呼ばれた志村雄彦さんは、今では震災当時からチームに在籍している唯一の存在に。バスケットボールを通じて、あの日の記憶を未来へつなぐ活動に尽力している。
2021.2.25
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生活の再建
子どもたち一人ひとりの人生の物語を紡いでいく。
東日本大震災を契機に、佐々木さんは自身が生かされた意味について考えるようになった。震災で表面化した「子どもの貧困」は、今の日本社会が向き合わなければならない課題でもある。シングルマザーとして苦労を重ねながらも2人の子どもを育て上げた佐々木さんだからこそ理解できる、保護者の苦しみや子どもたちの悲しみに寄り添うため、2016年、STORIAを立ち上げた。
2021.2.25
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産業の活性化
食と風土と人の物語を紡ぎ出し、大きくつながる東北の姿を描いていく。
「震災から何を学ぶことができたのか」との問いに毛利さんは「『みんなで一緒にやろうよ』という気持ちが強くなったことだ」と答える。被災後に志したワイナリーの開設を成し遂げた後も、そこに留まることなく、ワインや食を土台としてみんなで一緒にできることを模索してきたのは、そんな思いがあったからだ。これからさらに、多くの地域の風土や生産者の思いをつないで、大きな東北ツーリズムをつくり出すことを目指している。
2021.2.25
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防災の学び
尊い命を災害から守るために、「自助」と「共助」の考え方で防災活動を行う。
町内会での防災訓練指導から、幼児向けの防災教育まで、幅広く県民へ向けて防災啓発活動を行う「防災士会みやぎ」。彼らが活動を本格化する契機となった東日本大震災からまもなく10年が経とうとしている。これまでの歩みで得られた成果と、見えてきた新たな課題について語ってくれた。
2021.2.25
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伝承と発信
地域全体を図書館に見立て、本を読むように荒浜の暮らしや文化を知ってもらいたい。
仙台市若林区荒浜にある「海辺の図書館」をご存知だろうか。図書館といえど、本を読むのではなく、訪れた人たちが、震災前の荒浜の生活や文化などについて語り合うことを目的としている。荒浜で生まれ育ち、海辺の図書館を立ち上げた庄子さんと、図書館の専属カメラマンの佐藤さんに、設立時の考えや震災の経験、荒浜に対する思いなどをうかがった。
2021.2.12
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防災の学び
町内会でリーダーシップを発揮し、震災語り部として全国を駆け回る。
青葉区内の38地区連合町内会長で組織される「仙台市青葉区連合町内会長協議会」は、各地区連合町内会相互の情報交換や行政との意見交換を通して、地域コミュニティ形成の活性化など、地域に共通する課題に取り組んでいる。2000年より川平団地町内会会長、2002年より川平学区連合町内会会長を務め、2013年には仙台市青葉区連合町内会長協議会の会長に就任した島田さんは、川平地区で震災前より防災に関する様々な取り組みを実践してきた経験をもとに、川平における防災を青葉区全体に広めるべく啓蒙活動を行う傍ら、震災語り部として日本全国を駆け回っている。震災の「学び」をこれからの防災にどのように役立てていくかについて、島田さんに聞いた。
2021.2.12
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生活の再建
慣れ親しんだ地域の人たちと、明日も楽しく過ごせるように。
津波で壊滅的な被害を受けた新浜地区に、震災後、それでも戻りたいと願う人たちがいた。しかし、いざ戻ってみるとかつての活気はなく、住民たちの間にあるのは今後への不安と周囲への遠慮、ためらいばかり。急激な環境の変化に戸惑い、塞ぎ込んでしまう人もいた。せっかく戻ってきたのだから楽しく暮らしたい。その思いが村主さんを突き動かし、平山さんたちの協力のもと、「女子会」の活動が始まった。
2021.2.12
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伝承と発信
荒浜のめぐみを見つけて、新しい荒浜を伝えていく。
津波で壊滅的な被害を受けた仙台市荒浜地区で、荒浜の新しい魅力を伝えている小山田さんと渡邉さん。「ただそこにある土や藁でも、ひと手間、ひと工夫手をかけ、アレンジすることによって、新しい価値を創り出すことができる」そんな思いのもとに、田んぼや畑でのさまざまな体験を提供し、多くの人に新しい荒浜との出会いを楽しんでもらうという活動を続けている。
2021.1.25
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防災の学び
日本、そして世界の模範となる防災環境都市・仙台を実現するために。
国内外に持つ幅広いネットワークを活用し、若い世代への防災教育や地域の防災活動への課題解決に取り組んできた仙台青年会議所の防災事業メンバー。震災直後から積み重ねてきた彼らの活動は、年を追うごとに進化を遂げ、防災環境都市・仙台の実現へと着実に歩みを進めている。
2021.1.25
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伝承と発信
「生き残った者」としての役割を、番組を通して考え続ける。
「SUNDAY MORNING WAVE」「Hope for MIYAGI」「JAZZ STRUTTIN’」など数々の番組制作を手掛ける板橋さんは、東日本大震災よりも前から、宮城県沖地震に備えるための防災情報を伝えてきた。しかし、それでも多くの方が犠牲になってしまい、後悔を感じることもあったという。震災後、ますます防災への思いを強くした板橋さんは、ラジオを通して「生き残った者」としての役割を考え続ける。
2021.1.25
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生活の再建
こころ穏やかな暮らしを支えていくため、ゼロから始めたコミュニティづくり。
被災した人たちが同じ屋根の下に集うことになった復興公営住宅。何をどうすればいいのかもわからない状態で町内会が発足した。自ら副会長を引き受け、後に会長に推された大場さんは、あいさつや声がけなど小さなことから始めて、新しいコミュニティの日常を一つひとつつくってきた。これから先も、ほどよいふれあいがあり、こころ穏やかに長く続く暮らしを支える町内会づくりを目指す。
2021.1.18
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生活の再建
独自の支援活動を通じて被災者の心の復興に貢献。
坂上さんと悦木さんが代表を務める市民団体「広瀬川倶楽部」は、東日本大震災の被災者のため、支援物資の調達から仮設住宅でのダーツ交流会まで、多岐にわたる活動を行ってきた。人とのつながり、そして笑顔を大切にした支援活動は、現在進行形で「心の復興」に大きく貢献している。
2021.1.18
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生活の再建
地域と調和し、社会に奉仕し、支えられる高齢者施設づくり。
仙台市太白区で特別養護老人ホーム、高齢者グループホーム、介護支援や包括支援センターなどを運営する社会福祉法人仙台ビーナス会会長の髙橋さんは一般社団法人宮城県民間社会福祉振興会で理事長、仙台市老人福祉施設協議会で現在顧問を務めるなど、長年にわたり高齢者施設の様々な課題解決に取り組んできた。震災時には、仙台市老人福祉施設協議会の会長として率先して活動し、とりわけ津波被害を受けた沿岸部の高齢者施設の復興支援に力を尽くした。震災当時を振り返りながら、防災に関してどのような取り組みをしてきたか、また今後の課題等について聞いた。
2021.1.18
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産業の活性化
東北復興に動き出す起業家を育成して、世界に誇れる新しい東北をつくっていく。
東北の外から人を呼び、東北の人と共にみんなで楽しむことができる「東北風土マラソン&フェスティバル」を立ち上げ、成功させた竹川さん。「復興の次のステージは、震災をきっかけに顕在化した地域課題を解決していくステージ」と考える竹川さんの、目下のミッションは「東北の課題を解決して、東北をもっとよくしたい、そしてその課題解決モデルを世界に発信していきたい」という心意気にあふれた次世代の社会起業家を育成すること。そんな人たちと、新しい東北づくりのために、共に走り続けている。
2020.12.25
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生活の再建
地域住民を巻き込みながら、ふるさとにもう一度にぎわいを。
六郷東部地区の住民が主体となって、行政や各関係機関と地域の再生や活性化について意見を交わし、地域を巻き込むイベントの企画・運営を行う「わたしのふるさとプロジェクト」。大内さんが自ら率先して立ち上げに関与し、仲間たちとともに数々のイベントを開催してきた背景には、活気を失いつつある故郷への強い思いがあった。
2020.12.25
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活動の広がり
女性の防災担い手育成とともに、震災の記憶を伝承・発信していく。
震災で女性が直面した困難に耳を傾け、女性の防災リーダー育成をはじめ、女性の視点から考える震災復興、伝承・発信などに取り組む「イコールネット仙台」。
女性が主体となった地域防災の推進、そして一人ひとりの復興を叶えることを目的とした様々な活動は、防災分野において着実に変化をもたらしている。
2020.12.25
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伝承と発信
長年培われてきた地域のコミュニティが、人と人との絆を結び、復興を後押しする。
かつて伊達藩の食料備蓄基地として栄え、仙台新港が開かれてからは宮城県および東北地方の物流拠点となった宮城野区中野地区。地区内にある4つの町内会は中野小学校と合同で学区民運動会や中野コミュニティーまつりを実施するなど、長年にわたり世代を超えて交流を深めてきた。これまで培われてきた歴史と人間関係は震災時にも生かされ、旧中野小学校跡地が「なかの伝承の丘」となった現在、保存会は今後震災をどう伝承していくかについて知恵を絞り、様々な手法を駆使して発信している。
2020.12.25
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生活の再建
花と緑にあふれた景色を広げ、人々の笑顔をつないでいきたい。
造園業を営み、ガーデニングの提案やまちの緑化活動などを続けてきた鎌田さん。自身が経営する園芸店や植物園は東日本大震災によって大きな被害を受け、一時期は会社の方向性を見失ってしまうほどの大変な経験をしたという。しかし震災後も花と緑のニーズは絶えず、鎌田さんの元には支援を求める声が多数寄せられた。約10年経った今も被災者の笑顔のため、花と緑を通じた復興支援を継続している。
2020.12.25
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産業の活性化
新規就農者として、先人たちの土地を大切に、未来につながる農業を創造していく。
東日本大震災をきっかけに、実家の農業を復活させようと思い立った堀江さん。大学進学とともに仙台市で暮らすことになり、大学の研究と被災地のボランティア活動を通して、農家を志すようになった平松さん。現在、新規就農者として被災地の農業を支えている2人に、就農するまでのいきさつや農業への想い、これからの目標について話を聞いた。
2020.12.11
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産業の活性化
復興と同時に6次産業化に踏み切り、新しい時代の農業の道を切り開いた。
農地、組合施設、自宅が津波で被災したにもかかわらず、誰もが諦めの中にいた震災後の5月に、佐々木さんは、かろうじて浸水を免れた農地に田植えを行って復興を開始した。同時に、米の生産とともに食品加工と販売も事業化して、次世代農業をスタートさせた。「地域の農業を少しでも早く再生させたい」という使命感を胸に、ここまで突き進んできた。これまでの10年の積み重ねを糧に、さらにその先の明日を見つめる。
2020.12.11
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産業の活性化
畑と野菜から元気が生まれる、笑顔に満ちた明日を信じて。
かつて自分が苦しみのなかにいた時、畑仕事をすることで立ち直ることができた経験から、震災後に前職をやめ、沿岸被災地域での新規就農に果敢に挑戦した。元気な土を一から育て多くの野菜を収穫できるまでになったが、佐藤さんはこれから先、障がいのある人たちとともに働くソーシャルファームのあり方を目指し、地域の中に畑を起点とした賑わいをつくろうと、力を尽くす。
2020.12.11
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生活の再建
復興や発展、あらゆる可能性を秘めた官民連携による未来の「まちづくり」
荒井東地区のまちづくりに震災前から携わってきた榊原さん。震災直後はどこよりも早く復興公営住宅の土地確保に着手し、「防災・減災拠点ゾーン」を街の中心部に設けるなど、震災復興の先導地区としても注目を集める荒井東地区のタウンマネジメントを担っている。そんな榊原さんに、復興後の未来を見据えた新しいまちづくりの構想について聞いた。
2020.12.11
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産業の活性化
「水産×IT」が被災した漁業を活性化させ、 新たな仕組みやより良い社会へと導く。
アンデックス株式会社は仙台に本社を置くITベンチャー企業だ。コンピューターのシステム受託開発を行うかたわら、独自の研究開発に定評がある。設立以来、代表取締役の三嶋さんは「地域や現場の課題を解決することが社会貢献になる」との信念のもと、地域に根ざした活動を積極的に展開。沿岸部が被災し宮城県の漁業が大きなダメージを受けた事実を目の当たりにして、先進的な取り組みを始めている。
2020.12.11
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伝承と発信
環境に優しい自然農法で新浜の生態系を守り伝え、豊かな自然の中でにぎわいを取り戻したい。
自然と暮らしの豊かな絆を大切にしてきた新浜地区で大津波に耐え抜いた松林。それを見た住民は、自然の力を活かして地域を活性化しようと「カントリーパーク新浜」を立ち上げた。彼らは、東日本大震災によって失われた新浜の自然・担い手をよみがえらせ、これらを後世につなぎ、にぎわいを取り戻そうと奮闘している。
2020.11.25
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活動の広がり
あなたができるちょこっとの輪を広げ、障害を持っていても共存・共生できる社会を。
障害児者の余暇、及びその家族を支援する事業を展開しているアフタースクールぱるけ。障害を持っていても地域の一員として安心して共存・共生できる社会の構築を目的に様々な取り組みを行ってきた。震災の教訓を踏まえて、障害児者の保護者とスタッフが協働で始めたのが「ちょこっと・ねっと」。困った時に「助けて」と言える受援力(支援を受ける力)をつけてもらいたいと願い、地域のイベント等で活発に啓発活動を繰り広げている。
2020.11.25
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伝承と発信
地域全体で災害から身を守る大切さを若い世代にも広げていきたい。
来る宮城県沖地震に備え、2005年に仙台市の総合防災訓練地域に指定されていた、仙台市若林区の内陸にある南材地区。東日本大震災では地域住民が他地域の津波被災者と協力して避難所運営に尽力した。決して簡単なことではなかったが、地域住民と津波被災者の心をつなぐ生活がそこには確かに存在した。未曾有の災害でも常に冷静に物事を判断し、避難者のために奔走した菅井さん。そこで見て、感じた、災害時だからこそ大切にしたい地域力とは――。
2020.11.25
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防災の学び
大切なのは普段の備えと判断力。ゲームを通じて「楽しい防災」を広めていく。
震災前から活動を開始し、講習会やイベントなどで地域における防災・減災についての知識や心構えを伝えている「わしん倶楽部」の田中さん。ゲームを用いたプログラムは、子どもから大人まで楽しんで参加できると評判だ。「楽しい防災」を信念に掲げる田中さんに、防災教育のあり方、そして今後の展望について尋ねた。
2020.11.25
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伝承と発信
3.11から始まる、まちと人のオモイデをキロクする。
震災によって失われたかに見えるふるさと。しかし、震災を契機に、私たちは住むまちの成り立ちや歴史、人の思い出の大切さに改めて気づかされた。未来のまちを思い描く上で地元の良さを知ることから始めよう。そう考え生まれたのが3.11オモイデアーカイブだ。2016年に設立され「3.11から始まる、まちと人のオモイデをキロクする」をテーマに、市民協働でアーカイブ活動を繰り広げている。
2020.11.25
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産業の活性化
ほ場整備された新しい農地で明日につながる営農に取り組む。
昔からレタスなどの葉物野菜を多く栽培していた六郷地域南部ののどかな農地が、あの時失われた。専業農家だった三浦さんは、それから土壌を直し、再び整備し、復活させるという、幾つもの課題を乗り越えてきた。そこにあったのは、農地を放り出すことなく、必ずこの地でまた農業をやって見せる、という強い気持ちだった。農業法人による営農を選択した三浦さんは今、これからも長く続く自立した経営で農地を守っていきたいと話す。
2020.11.11
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生活の再建
復旧から復興へ、そして地域おこしへ、本質的な課題解決を目指して。
震災からわずか1か月で震災復興・地域支援のボランティア団体「ReRoots」を大学生とともに立ち上げた広瀬さんは、様々な活動を通じて発見した、若林区が抱える本質的な課題の解決を目指して活動する。「復興がゴールではない」と強く訴える広瀬さんが見てきた若林区の10年、そしてこれからの10年で目指すべき未来とは。
2020.11.11
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活動の広がり
震災の教訓を胸に刻み、子育て世代へ伝えていきたい。
震災発生当時、幼い子どもを抱える親たちは、混乱の中でいくつもの不安な夜を乗り越え、様々な困難と直面してきた。母親たちの体験談を綴った防災冊子づくりや、被災者・避難母子のためのサロン開催などの震災支援活動を、子育て支援施設の管理運営とともに続けている三浦さん。人とつながることの大切さや保護者の心のケアなど、子育て世代へ伝えたい、震災の教訓を聞いた。
2020.11.11
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防災の学び
震災で痛感した学校、家庭、地域の連携の必要性。地域とともに行う「防災教育」のあり方を模索している。
東日本大震災により、高さ10メートルの津波に襲われた荒浜地区。多くの人が犠牲になったが、荒浜小学校に避難した約320人の地域住民は、全員無事に救助された。地元の自然を愛するからこそ、正しく自然を怖れ、地域とともに防災意識を持つことの大切さ。震災当時、荒浜小学校5年生の担任教諭だった阿部さんは、震災の記憶と教訓を胸に、防災教育のあり方を模索している。
2020.11.11
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防災の学び
「ともに生き抜く」チカラを育てられる教員が 一人でも多く増えるように。
ハード面の防災対策だけでは限界がある。避難すべきときに避難するという意識は、自分の命を守ることに直結するものだ。東日本大震災では、多くの人がその事実を痛感した。では、備えるための意識や知識はいつ、誰が、どのように身につけさせればいいのだろう。宮城教育大学防災教育研修機構の考えに迫る。
2020.11.11
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活動の広がり
子どもたちの「生きる力」を育むために。 未来につながる本当の「遊び場」を取り戻したい。
東日本大震災によって、たくさんの子どもたちが自分の「遊び場」を失ってしまった。 もう一度「心からのびのび遊べる場所」を取り戻したい。震災の教訓を胸に「冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワーク」は、子どもたちの生きる力を育む冒険を続けている。
2020.10.27
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防災の学び
小学5年生で被災した体験から 防災への強い志を持つ、若き防災士たち。
防災の専門研修を受けた「防災士」という資格の登録者数で、仙台市は全国の政令指定都市の中で第1位。その防災士養成に大きな役割を果たしているのが、東北福祉大学防災士協議会だ。学生防災士グループであるTeam Bousaisiは、小中学校、町内会、県内外の自治体、メディアなどと連携して、若い世代や子どもたちに防災の学びを伝え続けている。
2020.10.27
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産業の活性化
東北でチャレンジする志が 世界の発展に結びつくような社会へ。
震災後間もない2011年7月に、たった1人で東北の起業家・事業者を支援する活動を始め、東北の復興に熱い志を持って尽くしてきた。「何とかしなければ」「自分が立ち上がらなければ」という思いを胸に抱きながら、自らの使命感で進んできた。その取り組みのさらに先に向かって、東北から生まれる新しいチャレンジャーのための仕組みづくりを今も続けている。
2020.10.27
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生活の再建
女性の防災リーダーを増やし、 地域における「持続可能な防災・減災」を目指す。
東日本大震災当日、想定外の被害に見舞われながら、住民たち自ら迅速に避難誘導を行い、行政に頼らずいち早く炊き出しや避難所運営を開始した町がある。後に「福住町方式」と評価されるこの取り組みの中核的存在であり、現在は地域防災リーダーとしても活躍中の大内さんが語る、地域防災の“これまで”と“これから”。
2020.10.27
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防災の学び
世界に向けたアジェンダ “BOSAI”
仙台から始まった力強い意志を伝えるために。
未曾有の災害にいくつもの分野が結集した学際研究で挑む世界的研究所のリーダーであり、また大人にも子どもたちにも丁寧に防災の学びを教えて回る教育者でもある。災害とは何か、あらゆる角度から研究し検討を加えてきた今村教授は10年を乗り越えたその先に、どのような防災の明日を見つめているのだろうか。
2020.10.12
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伝承と発信
被災者の心に寄り添いながら朗読会を通じて震災の教訓を伝えていく。
津波により被災した人々の記憶を体験文集としてまとめ、「この思いをより多くの人へ」と朗読会を立ち上げた中心的メンバーのふたり。これまで朗読活動を通じて、地域の絆や防災の大切さを発信し続けてきた。あの日から10年、彼女たちが未来へ伝えたいこととは何か。
2020.10.12
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活動の広がり
社会の一員としての外国人に、いち早く正確な情報を伝えていくことの重み。
現在仙台市で暮らす100人に1人は外国籍の人たちだ。国籍は100か国以上に及ぶ。堀野さんは外国人住民に対してさまざまな支援を行う仙台観光国際協会の一員だが、同協会はひとたび大規模災害が起きると「仙台市災害多言語支援センター」としての役割も担う。異なる文化の人たちと共存・共生する現代社会で、われわれは震災から多くの教訓を学んだ。
2020.10.12
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活動の広がり
音楽の力が人々に寄り添い、心を癒やし地域の再生に向けて、希望の灯をともす。
東日本大震災から2週間後、「音楽の力による復興センター」が立ち上げられた。設立に尽力したのは仙台フィルハーモニー管弦楽団と市民有志。演奏家と被災者を取り持つコーディネーターとして9年間の活動を振り返りあらためて実感するのは、音楽が人と人を結びつけ、心をやわらげてくれる“力”だ。
2020.10.12
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