写真・データアーカイブ 災害への備え
02震災の経験の発信

仙台市では、東日本大震災を経験した大都市として、市民・地域団体と連携・協働したメモリアル施設の整備、映像や写真によるアーカイブの整備などの取り組みを通じて、震災の被災状況や復旧・復興の過程を後世に伝え、本市や東北における震災の経験や知見を世界へ発信しています。

震災遺構仙台市立荒浜小学校

津波被害の教訓を発信・継承し、将来起こりうる津波から犠牲を少しでも減らすため、荒浜小学校の校舎を震災遺構として整備し、平成29年4月から一般に公開しています。荒浜小学校は海岸線から約700m内陸に位置し、震災前は91名の児童が通っていました。津波により校舎の2階まで浸水しましたが、校舎内に避難していた児童や教職員、地域住民ら320名は翌日までに全員無事救助されました。校舎内部では、破損した教室や被災直後の写真、当時の状況を振り返る映像などにより津波の脅威を伝えているほか、荒浜地区の歴史や小学校の思い出に関する資料も展示しており、地域の記憶の継承にも努めています。

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震災遺構仙台市荒浜地区住宅基礎

「荒浜記憶の鐘」隣接地に津波により被害を受けた住宅6戸の基礎と浸食された地形を震災遺構としてそのままの形で保存し、地域の記憶やそこにあった人々の暮らしや様子、被災後の状況を伝えるため、写真や証言を掲載した説明看板を設置しています。エリア内は見学用通路から自由に見学できます。

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せんだい3.11メモリアル交流館

平成28年2月、地下鉄東西線の東側の起点である荒井駅舎内にオープンした、震災メモリアル施設です。1階は地図やスライドなどによる東部沿岸地域の情報発信のための交流スペース、2階は震災被害や復旧・復興の状況、東部沿岸地域の記憶を伝える展示室とワークショップなどの開催や市民活動用のスタジオ、そして屋上は憩いの空間として活用されています。「交流館」の名が示すように、単なる展示だけの施設ではなく、地域住民をはじめとする市民やNPOなどの市民団体が集い、多様な活動を展開する中で、人と人との新たなつながりを生み出す場としての役割を担っています。

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国際会議や視察の受け入れなどを通じた情報発信

防災・減災の推進に貢献するため、仙台市は、海外・国内の会議での発表のほか、JICA研修や自治体職員研修など、国内外の防災関係者・企業などの視察を積極的に受け入れています。

  • 写真海外からの研修受け入れの様子
  • 写真第2回世界防災フォーラムの様子
仙台防災未来フォーラム

第3回国連防災世界会議での市民発信を一過性のものとすることなく、2016年から毎年開催しています。大震災の経験や教訓を未来の防災につなぐため、多様な主体が集い、防災について学び、考え、発信するイベントです。

  • 写真児童生徒による発表
  • 写真様々な団体による展示
03エネルギー自律型のまちづくり
指定避難所への防災対応型太陽光発電システムの導入

東日本大震災では、電気・ガス・ガソリンなどの供給が途絶し、避難所運営などの初期対応においてさまざまな問題が生じました。こうした経験を踏まえ、指定避難所となる小中学校など197カ所に太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムを導入し、災害時における自立型の電源の確保と、平常時のCO2の削除を図ります。

指定避難所への防災対応型太陽光発電システムの導入、図

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