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令和6年度 ともに考える防災の未来 私たちの仙台防災枠組講座シリーズ「仙台防災枠組講座 総合編-地域防災の事例と観光レジリエンスサミットの成果から学ぼう-」開催結果概要

2025年1月23日

令和6年12月21日(土曜日)に、「仙台防災枠組講座 総合編-地域防災の事例と観光レジリエンスサミットの成果から学ぼう-」を開催しました。

今回の講座は今年度開催した2回の講座の要素を取り入れた総合編として開催しました。

初めに、観光レジリエンス研究所 髙松代表より、「観光レジリエンス」について講義をいただきました。 11月に仙台市で開催された災害時等における観光分野の強靭性や回復力(レジリエンス)をテーマとした国際会議「観光レジリエンスサミット」で採択された「仙台声明」のポイントの解説や、観光レジリエンスを高めるためにできることを仙台防災枠組の優先行動別に紹介いただきました。
次に、東北大学災害科学国際研究所 今村教授より、「仙台防災枠組」について講義をいただきました。枠組の基礎的な知識や仙台防災枠組を踏まえた防災概念の国際規格「防災ISO」、震災(防災)ツーリズムについて解説いただきました。

続いて、日頃より防災に取り組んでいる二組より事例を発表いただきました。 せんだい外国人防災リーダーでコスタリカ出身のリチャードさん、公益財団法人仙台観光国際協会 岡崎さんからは「多文化防災に関する取り組み」について発表いただきました。2024年に外国人防災リーダーが参加した地域防災イベントを紹介いただくとともに、仙台では防災に取り組む人や防災訓練の回数が多いことに驚いたなど、自国の防災との違いについてもお話しいただき、参加者からは、「地域の外国人を巻き込むことの重要性を考える機会になった」という感想がありました。
東北大学災害科学国際研究所 泉教授より、「せんだい外国人防災リーダーの活躍は非常に心強く、今後は新しく住む外国人の方への継承にも取り組んでほしい」というコメントをいただきました。

医学生団体「災強のすけっと」からは、地域の方々への防災啓発活動について発表いただきました。体験型防災ワークショップ「防災アドベンチャー」を行うにあたり工夫したことや、今後の展望についてお話しいただき、講座参加者からは、「自分の地域でも『防災アドベンチャー』をやってみたい」という声があがりました。
泉教授からは、仙台市を中心に複数の県のメンバーで構成されている災強のすけっとの強みを活かして、お互いの地域の活動や事例を共有し合い、子どもから高齢者まで共に取り組む防災を支援してほしいというコメントをいただきました。

最後に、東北大学災害科学国際研究所の栗山所長より講評をいただきました。
「仙台防災枠組」を具現化していくために、過去の災害から学ぶことの重要性や、今後来る災害への備えとして実践してほしい4つの行動(①建物の耐震化②家具の転倒防止③感震ブレーカーの設置④津波が来た時にはすぐに逃げること)についてお話がありました。 

 

【講座の概要】
■日  時  令和6年12月21日(土曜日)10時00分~12時00分
■主  催  東北大学災害科学国際研究所、仙台市
■会  場  TKPガーデンシティ仙台ホール 21A
■参加人数  83名
■次  第
1. 開会
2. 講義
   ①「観光レジリエンスについて」
    観光レジリエンス研究所 髙松 正人代表
   ②「仙台防災枠組について」
    東北大学災害科学国際研究所 今村 文彦教授    
3. 事例発表
   ①「多文化防災に関する取り組み」
    せんだい外国人防災リーダー ゴッドフレイ・モンテロ・エドゥアルド・リチャードさん
    公益財団法人仙台観光国際協会 岡崎 諒さん
   ②「地域防災の取り組み」
    災強のすけっと 浦尾 樹正さん 
    三瓶 杏純さん    
   コメント
    東北大学災害科学国際研究所 泉 貴子教授
4. 質疑応答
5. 総括
    東北大学災害科学国際研究所 栗山 進一所長
6. 閉会

 

【講座の感想】

 ・2つの講義について、仙台防災枠組と観光レジリエンスがつながっており、よく理解できた。
・私達の近くにも外国人の方がいるので、視野を広げる機会になり、事例発表を聞いて防災訓練に外国人を入れることは大事だと
 思った。
・災強のすけっとの方々の若く高い実践力のある内容にも大変な希望と安心を感じた。
・防災訓練がマンネリ化する中で、今回の講座は新たな要素を組み入れるヒントになった。

 

公益財団法人 仙台観光国際協会 国際事業部様のブログにも、仙台防災枠組講座について掲載いただきました。
記事はこちら→https://int.sentia-sendai.jp/blog/j/j-28191/

 

講座の様子

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