2023年4月3日
令和5年3月4日(土曜日)、「仙台防災未来フォーラム2023」の発表プログラムの一つとして、「基礎から学ぶ仙台防災枠組」を開催しました。
今回の講座では、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長より、「仙台防災枠組」採択の背景や内容について講義をいただきました。
講義の中では、「仙台防災枠組」の持つ意義や4つの優先行動の関係性について解説され、災害リスクへの備えとしてのレジリエンスの意味について、竹と節に例えて分かりやすくお話いただきました。
続いて、日頃より防災に取り組んでいる二組より事例を発表いただきました。
向陽台学区町内会連絡協議会の緑川武夫さん、藤森弘一さんからは、地域の避難所運営マニュアルの改訂について発表していただきました。
手段であるはずの避難訓練が目的とならないように、また、マニュアルが形骸化しないように実践している工夫についてご紹介いただき、参加者からは、自分の住む地域でも参考にしたいという声がありました。
東北福祉大学学生ボランティアサークル「PASS」の佐々木翔琉さん、相良豪壮さんからは、減災、防災に関する知識を体験しながら楽しく学ぶことができる「防災レンジャーショー」の活動について発表いただきました。ショーの衣装や、「さんあい体操」の実演など、工夫を凝らした発表に会場は盛り上がり、「防災の入口」を担いたいという活動理念に参加者の皆さんも感銘を受けているようでした。
最後に、東北大学災害科学国際研究所の泉貴子教授より講評をいただきました。「仙台防災枠組」は世界的な取り組み指針だが、今回発表のあった二組の取り組みは、市民が主体となっている素晴らしい事例であり、様々な国に紹介していきたい、というお話をいただきました。
【講座の概要】
■日 時 令和5年3月4日(土曜日)10時~11時30分
■主 催 東北大学災害科学国際研究所、仙台市
■会 場 仙台国際センター展示棟 会議室4-A
■参加人数 48名