2017年01月17日
第3回国連防災世界会議(2015年3月仙台市)で採択された国際的な防災指針「仙台防災枠組2015-2030」。この枠組を市民の皆様と学び、理解を深めることを通じて、地域や家庭での防災・減災の取り組みに役立ててもらうため、連続講座「ともに考える防災の未来―私たちの仙台防災枠組講座」を開講しています。
平成28年12月10日、「国際間・市民間での協力とパートナーシップ」をテーマとした第3回講座を開催しました。
東北大学災害科学国際研究所の小野裕一教授からは、災害には死者数や被災者の削減といった「仙台防災枠組」の7つの目標が各国でどれだけ達成されたかを、どうモニターし、測定していくかに関する具体的な「指標」について紹介がなされました。
続いて、マリ・エリザベス・アン助教は、この国際レベルの話を各地域での防災・減災活動と関連付けて考え、仙台市民として地元から国際協力を行っていくことの重要性を、地域の取り組みの具体例を示しながら呼びかけました。
その後の「仙台防災枠組・優先行動チェックシート」を用いたグループディスカッションでは、現在市民レベルで取り組んでいる活動と、仙台防災枠組の「優先行動」や「目標」との関連について参加者がそれぞれ自分の考えをまとめられた上で、各グループで活発な意見交換がなされました。
最後に、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長から講評があり、「難しい内容ですが、市民の方に実践していただくことが非常に大事。日本のように防災対策が進んでいる国は他にありません。世界に誇れる『仙台防災枠組』をぜひ広めてください」と話しました。
講座終了後には、8月から始まった全3回の講座を受講された方々に、今村所長より「受講修了書」が一人ひとりに手渡されました。
【講座の概要】
■日 時 平成28年12月10日(土曜日)14時~16時
■主 催 東北大学災害科学国際研究所、仙台市
■会 場 東北大学災害科学国際研究所 1階多目的ホール
■参加人数 計58名
講座の様子
(1)講義:「国際間・市民間での協力とパートナーシップ」
講師:東北大学災害科学国際研究所
小野裕一教授、マリ・エリザベス・アン助教
特別発表:「災害時における外国人の支援体制」
仙台白百合学園高等学校2年生活動報告
(2)ワークショップ:
グループディスカッション、グループ報告
(3)受講修了書贈呈:
東北大学災害科学国際研究所 今村文彦所長