防災環境都市・仙台 仙台市では「杜の都」の豊かな環境を活かしながら、
災害に強いまち「防災環境都市づくり」を進めています。

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住民同士の関係づくりと、地域と育む防災活動。

ザ・ライオンズ定禅寺タワー管理組合 理事長
仙台市青葉区春日町会 副会長

熊谷 祐一さん
(仙台市出身)

ザ・ライオンズ定禅寺タワー管理組合 前理事長
山下 正一さん
(仙台市出身)

当マンションは、平成24年2月に入居が始まった29階建てのタワーマンションです。震災の経験を踏まえ、マンション独自に自主防災組織を立ち上げ、平成25年に「防災ハンドブック」や「防災マニュアル」を作成しました。翌年には、入居者の約9割の方々から「居住者防災情報カード」を提出いただき、記入された世帯構成や非常時支援の要否などに基づいて入居者を避難時における「避難誘導班」、「救護班」などの4班に組織できたことは、大きな成果でした。

当マンションでは3年連続で防災訓練を実施しており、初回の平成26年の訓練では、全戸への通報連絡や救護場所を設営し、火災を想定した2回目の訓練では、非常階段を使った避難訓練と消火訓練及び非常食の試食会を行いました。3回目には、東北福祉大学のTeam Bousaisi の皆さんにもご協力いただき、夜間を想定した要援護者の避難訓練と濃煙体験に挑戦。要援護者の方とは事前に個別面談をするなど、安心・安全を確保したきめ細かな対応を心がけました。こうした隣近所の入居者との顔の見える関係づくりも、防災・減災を進めていく上では大事な要素です。

私たちはマンション周辺地域とのつながりも大切にしています。平成25年には、地元の町内会「春日町会」に管理組合として一括入会。地域の防災訓練はもちろん、お祭りなどの行事にも積極的に参加しています。こうした活動が認められ、平成28年3月、仙台市の「杜の都防災力向上マンション認定制度」において最高の6つ星認定を受けました。

▲非常階段で要援護者の避難訓練を支援する東北福祉大学Team Bousaisiの皆さん▲非常階段で要援護者の避難訓練を支援する
東北福祉大学Team Bousaisiの皆さん

▲防災訓練での濃煙体験▲防災訓練での濃煙体験

初回80 名だったマンションの訓練参加者も今では140名まで増え、結束力も高まっています。今後は高齢者や若い世代の入居者との交流や、行事などを通じて、顔の見える関係づくりを進めていきたいと思います。マンションが抱える防災上の課題を住民の皆さんと共有しながら、生活に密着した防災活動を進めていきたいです。

ザ・ライオンズ定禅寺タワー管理組合

平成24年2月、同マンションの入居開始時に設立。全居住者向けの「防災ハンドブック」や「防災マニュアル」、玄関ドア取付用安否確認マグネットステッカーの作成ほか、「自主防災組織」の設置、備蓄物資の充実などにより、平成28年3月、仙台市独自の「杜の都防災力向上マンション認定制度」において最高評価の6つ星を獲得。
理事長が地元町内会「春日町会」の副会長を務めるとともに、敷地内に町内会の防災備蓄倉庫も併設。

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