片平地区まちづくり会
・仙台市地域防災リーダー(SBL)
溝井貴久さん
(仙台市出身)
4年前、故郷の役に立ちたいという思いから、東京から地元の片平地区へUターンし、2年前から「片平地区まちづくり会」のメンバーとして活動を始めました。
片平地区内には広瀬川が流れており、大雨時の水害対策が必要な地域です。
マンションに住む一人暮らしの方や外国人の方が比較的多いのも特徴です。
会では、平成22年に片平地区の歴史を学びながら巡ることができる「かたひらウォーキングマップ」を作成、震災後は地域の防災力向上に力を入れ、平成27年には「防災行動マップ」を作成・配布しました。
また、当時の片平丁小学校の6年生が、片平のまちを盛り上げたいと「片平子供まちづくり隊」を結成し、さまざまな活動に取り組んでいます。
▲謎解き古文書で宝探しする子ども達
▲閉会式では、宝探し達成の認定書を授与
当地区はまちづくりの一環としての防災の取り組みが認められ「内閣府『地区防災計画』平成28年度モデル地区」に東北で唯一選定され、モデル事業として今年の3月5日に実施した「防災・宝探しゲーム」には、地域の小中学生と外国人住民の計63名が参加しました。
このゲームは、西公園から花壇・大手町地区、評定河原を巡って片平市民センターまで歩き、地域の自然や歴史・文化に触れながら災害時の避難場所を確認し、ともにまちを守る一員としての自覚と意識を高めるためのものです。
地域の防災力を高めるには、そこに暮らす人々がつながり連携すること、多様な防災の担い手を増やし育てることが大切です。
会では、子どもや外国人も巻き込んで、みんなが楽しめるイベントや防災訓練を積極的に行っています。
若い世代の参加を重視し、20代、30代の人材を会員にスカウトし意見を積極的に取り入れる今野均会長の方針は、とても素晴らしいと思います。
「仙台防災未来フォーラム2017」でも、会長が私たちの活動を参加者の皆さんに紹介しました。
自分の生まれ育ったまちの魅力や防災の大切さを、次代を担う子どもたちにしっかりと伝え、災害に強いまちづくりをより多くの人達に広めていきたいです。
片平地区まちづくり会
平成19年に立ち上げた片平地区平成風土記作成委員会から発展し、平成24年に「片平地区まちづくり会」として本格的な活動を開始。
片平地区連合町内会など役員34名を中心に、地域の小中学生や若者、外国人住民も巻き込みながら、災害に強いまちづくりに取り組んでいる。