防災環境都市・仙台 仙台市では「杜の都」の豊かな環境を活かしながら、
災害に強いまち「防災環境都市づくり」を進めています。

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いざという時の、生きる知恵。楽しみながら学ぶ「防災」。

若林区荒町連合町内会SBL
せんだい女性防災リーダーネットワーク代表

若生  彩さん


仙台市社会学級研究会役員。
Wakka 地域夢つなぐ実行委員会他。

太白区西多賀連合町内会SBL
せんだい女性防災リーダーネットワーク

繁野 みど里さん


西多賀北町内会副会長。
西多賀東・北地区福祉ネットさくらくらぶスタッフ他。


世界防災フォーラム会期中の「せんだい防災パビリオン」の体験型イベント「カラフル防災ランタンと防災スイーツを作ろう!」を企画・運営した女性防災リーダーネットワークのお二人に、より多くの方に「防災・減災」を身近に感じていただくため、日頃から続けている活動について伺いました。

“楽しさ”を交えて伝える、「防災」の知恵。

「せんだい防災パビリオン」でイベントを運営されて、いかがでしたか。

若生

▲「防災スイーツを作ろう!」での参加者の様子▲「防災スイーツを作ろう!」での参加者の様子

「カラフル防災ランタン」は、ペットボトルと100円均一の店で売っている光る棒を使って、誰でも簡単に作れる防災グッズです。災害時用クラッカーにチョコやジャムで好きな絵を描いてもらう「防災スイーツ」作りも好評で、小さなお子さんから大人まで延べ約1,000人の方に参加いただきました。
繁野
「防災について学びましょう」と言っても皆さんなかなか取り組みにくいと思いますが、“楽しい”ことから入ってもらうとたくさんの方が喜んで参加してくれます。地域のイベントでは、アルファ米で作るおはぎ作りも人気です。身近にあるものを工夫して、楽しみながら防災・減災を学んでもらい、自分の命を守り、生き残るための知恵を家族や知人と共有し、いざという時に思い出してもらえれば嬉しいですね。

「防災」を通して人をつなぐ、私たちの役割。

女性防災リーダーネットワークで活動を始めたきっかけは何ですか。

若生

▲ペットボトルと光る棒(サイリウム)で作る「カラフル防災ランタン」▲ペットボトルと光る棒(サイリウム)で作る「カラフル防災ランタン」

NPO法人イコールネット仙台の「女性のための防災リーダー養成講座」を受講し、市の防災計画、障害や性別への配慮、避難所運営などを幅広く実践的に学んだのがきっかけです。その後「仙台市地域防災リーダー(SBL)」の講習を受け、その修了生が集まって「女性防災リーダーネットワーク」を立ち上げました。現在は100名以上が在籍し、自主研修や地域の防災関連イベントの企画・運営などを行っています。
繁野
最近は若いメンバーも増えてきました。それまで関わりのなかったさまざまな方々とのつながりができ、そこからまた人の輪が広がっています。その仲間とのつながりを大切にし、互いの強みを生かしながら、様々な切り口で防災について考えています。

学び、伝える、地道な活動の継続。

これからどんな活動をしていきたいと思いますか。

若生

▲集団移転された方々とのサロンの様子▲集団移転された方々とのサロンの様子

昨年は仙台市主催の市民向け「仙台防災枠組講座」に参加したほか、市民カレッジ「仙台防災減災講座」を企画・運営しました。宮城学院女子大学の木村浩二先生「遺跡等から探る災害の歴史」や、人道支援の国際基準である「スフィア基準」の講座など、大変好評でした。より多くの方に防災・減災に関心を持ってもらえるよう、性別や年齢に合わせ、さまざまな催しを実施したり、情報発信をしたり、地道な活動を続けることが大切だと思います。
繁野
高齢の方や障害を持つ方のための防災対策、防災行動計画の重要性など、防災・減災に関連する分野はとても広いので、私たちも日々勉強が必要です。学んだことを地域の方々にわかりやすく伝えていくため、ネットワークのメンバーや関わりができた方々といろいろなアイディアを出し合い、工夫しながら活動しています。震災の津波で家を失い、集団移転により自宅を再建された方々のサロン運営もお手伝いしています。12月はクリスマス会を企画し、楽しい時間を過ごしました。こうした方々を見守り、元気づける活動も、ずっと続けていきたいと思っています。

せんだい女性防災リーダーネットワーク

「女性のための防災リーダー養成講座」修了生有志で設立。町内会役員、学校支援関係者、民生委員、防災士などが在籍し、自主研修他、講座やイベントなど、女性ならではの視点とリーダーシップを生かしながら、被災地の経験と教訓をベースとした地域の防災力を高めるさまざまな活動を行っている。

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